今年最後のいろいろスポーツ教室は、ブラインドフットボールを体験しました!障がい者スポーツの体験会は初めてでドキドキでした。
開桜小学校の体育館をお借りして、25名の子どもたちと親御さんたちが参加されました。
日本代表の加藤健人選手が来た!
ブラインドフットボールの指導にいらして下さったのは、なんと日本代表の加藤健人選手!! この夏に行われたリオのパラリンピックにも出場された選手です。
目が見えないという感覚を知る
まずはアイマスクをして、準備運動をするところから。
2人組で、1人がアイマスクをして、もう一人が体操をどうやるか、先生が実際にやっている体操の動きを言葉だけで伝えます。
膝回しを「ぐるぐるぐるぐるグ○コサミン!」って言ってだけど、テレビを見られない人には伝わらないよ。
言葉だけではなかなか伝わらず、思わず手を使って教えてしまいます。目が見えないと、体操のやり方を伝えることだけでも大変だということが分かりました。
暗闇の中を歩く
次に、アイマスクをつけたまま、目的地に素早く移動する練習です。
5人ずつのチームに分かれて、到達する速さを競いました。
これがけっこう難しい!近くまで来ているのに、最後の一歩がなかなか出ない。暗闇の中を歩くのがいかに不安で怖いかと言うことが分かりました。
どうしたらアイマスクをつけた人が速く動けるか? チームの中で作戦を考えました。
他のチームとの音の違いを意識したり、手拍子だけじゃなく声を出したり、いろんなアイデアが出てきました。
次は、ボールのあるところまで、アイマスクの人を誘導します。
足元にボールがあるにもかかわらず、なかなかつかめません。見えないって、本当に大変!普段、私たち健常者が何気なくやっていることでも、目が見えない人にとっては大変なことなんですね。子どもたちの中で、人を思いやる気持ちが少しずつ芽生えてきたように見えました。
加藤選手のドリブル
加藤選手がドリブルを見せてくださいました。
音がするボールですが、まるで見えているみたいにスムーズなドリブルに、みんなびっくり。最後まで加藤選手の目が見えていると信じてる1年生もいました。
さあ、今度はドリブルにチャレンジ!
2人組で、ボールが足元から離れてしまったら、すぐに友達が軌道修正して、ゆっくりゆっくり進みます。
ゴールへキック!
最後は、キックの練習。どっちにゴールがあるかを音で判断し、ゴールに向かって真っすぐ蹴ります。簡単そうに見えて、これがけっこう難しいのです。足元にあるはずのボールが転がり、空振りしてしまった!
仲間の手拍子や声を聴いて、ゴールの場所を指さし確認。それから思い切りシュートします。
ママのシュートもゴールに入りました。ゴールの場所を教えてあげる人がとても重要なんですね。
最後に、チーム対抗でゴールの数を競いました。3分間で何ゴールできるか?
このゲームは、ものすごく盛り上がりました!シュートする人だけじゃなくて、伝える人がとても大切だということにみんな気づきました。
ブラインドフットボール体験で学んだこと
最後に加藤選手のお話を聞くときは、自然と静かになっていました。誰かがしゃべると、目に代わる大事な情報が聴こえなくなってしまうことが、ブラインドフットボールを体験したことで、子どもたちは分かったようです。
ブラインドフットボールの試合ができるレベルにはなれなかったけど、楽しく「目が見えない」感覚を体験させてもらいました。周りの人の助けや情報がとても大事で、相手を信じられなければ何も動けないことがよく分かりました。ブラインドフットボールで、友達との信頼も築けたようです。
加藤健人選手、これからも頑張って下さい!
ありがとうございました。
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