もりもりスポーツキッズでは、毎年パラリンピックスポーツを体験しています。今年で4回目となる「ブラインドフットボール」を親子で体験しました。
東京オリンピック前年ということで、日本代表選手は強化合宿中のため、いらして頂くことはできませんでしたが、埼玉県でブラインドフットボールの普及をされている埼玉大学教育学部准教授の菊原伸郎先生が来てくださいました。
見えないってどんな感じ?
初めてブラインドフットボールを体験する子どもたちもいましたので、まずは、アイマスクをつけて立ったり座ったり、歩いたり走ったりしてみました。普段、普通にできている何気ないことでも、視覚を奪われると、急に不安になり、平衡感覚を失ったり、気分が悪くなったりする方もいます。親子や友達と二人組みになって、お互いを誘導しながら少しずつ慣れていきます。
みんなが見えないとどうなる?
今度は全員アイマスクをつけた状態で、身長順に並んでみました。そもそも1列に並ぶのが難しいのです。言葉でコミュニケーションを取らないと、誰がどこにいるのか、身長がどれくらいなのか、誰が先頭でどちらが前なのかも全くわかりません。耳を澄ませて、相手の声や周りの音をしっかり聞く、ということがとても大切だということが分かりました。
ボールはどこにある?
アイマスクに慣れてきたら、いよいよボールを使っていきます。
ブラインドフットボールは、中に鉛の球がいくつか入っているので、転がると音がします。選手たちは、その音を頼りにボールの位置やスピードを把握して、パスをしたりシュートをしたりしているのです。
ところが、転がってきたボールを足でキャッチするだけでも一苦労。なんとなく音がする方へ足を伸ばしてみても、うまくキャッチできません。周りの友達が声でサポートしながら、ボールの場所まで行き、ドリブルして運びます。
ボールは転がっていると音が鳴りますが、止まってしまうと音がしなくなってしまいます。ドリブルは、想像以上に難しかったです。さすが、サッカー経験者の子どもたちは、とても上手でした!
シュートに挑戦!
ボールの扱いに慣れてきたところで、シュート練習。グループごとに足でゴールを作って、アイマスクをした人がシュートします。ここでもお互いコミュニケーションを取らないと、なかなかゴールできない。どっちの方向に向いているか、まっすぐシュートできるか、一番奥のコーンまで届くか、何度も交代してチャレンジしました。
ボール運びゲーム
最後に、二人組でボール運びゲームをやりました。
4つのボールを、3組のチームが自陣へ取ってくるゲームですが、ボールに触っていいのはアイマスクをした人だけ。相方は言葉でボールの場所へ誘導するのです。他のチームから取ってきてもOK。どのチームが一番ボールを集められるかを競いました。
ブラインドフットボールで学んだこと
最後に、子どもたちに感想を聞いてみました。
・アイマスクをしただけで、歩くのが怖かった。
・友達の声や言葉をよく聞くことが大事だと思った。
・伝えるのが難しかった。
・楽しかったけど、難しかった。
一緒にブラインドフットボールを体験して楽しい時間を過ごしながら、子どもたちはいろんなことを感じてくれたようでした。この体験を通して、「点字ブロックに物を置かない」とか「白杖の方がいるけど、大丈夫かな?」など、日々の生活の中で気づけるようになるだけで、心のバリアフリーは広がっていくと思います。
ブラインドフットボールを教えてくださった菊原先生、そして参加してくださった皆さん、お父様、お母様、ありがとうございました!
12月1日に都内で行われる国内リーグ戦で、毎年ご指導くださっている加藤健人選手が所属する埼玉T.Wingsが決勝戦に出場します。 日程:2019年12月1日(日) ※小雨決行 荒天の場合は中止 会場:小石川運動場 会場HP:https://www.city.bunkyo.lg.jp/bunka/sports/shisetsu/koishikawa.html <スケジュール> 12:00 開会式 13:10 Grande Tokyo 対 CA SOLUA 葛飾 14:40 ブラインドサッカークラス総合1位決定戦 埼玉T.Wings (グループA1位) 対 free bird mejirodai (グループB1位) 16:00 表彰式 するスポーツだけでなく、観るスポーツ、支えるスポーツの面白さも味わってみて下さい。 ブラインドフットボールの詳細は、協会のHPをご覧ください。日本ブラインドサッカー協会日本ブラインドサッカー協会による、公式情報サイトです。ブラインドサッカー(5人制サッカー)は、パラリンピックの正式種目で...
次回のもりもりスポーツキッズは、12月8日。天然芝グラウンドでフライングディスクをやります。お楽しみに!
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